開発中/統合失調症薬

「ルマテペロン(カプリタ) 」独特な非定型抗精神病薬 

はじめに ルマテペロンは、ハロペリドールなどと同じブチロフェノン系。また、非定型抗精神病薬でもある。イントラ・セルラー・セラピーズ社が開発した。 米国では、2019年12月に統合失調症への適応が認められた。2021年12月には双極性障害のう...
発売済/統合失調症薬

統合失調症 発売済み薬1 ラツーダ(ルラシドン)

はじめに ラツーダは、日本では2020年3月に、統合失調症と双極性障害のうつ状態、に対して適応が認められた。 この記事では、まずラツーダの各受容体に対するki値を書き、各ki値が生じさせる効果や副作用について書く。実際に処方された人たちへは...
メンタル重要資料

治験における有効性データの信ぴょう性

今後、開発中新薬の有効性の比較をしていきたいが、注意点がいくつかある。 プラセボ次第でいいのか 実は、治験で抗精神病薬の有効性が測定された時、PANSS合計スコアの平均減少幅(改善幅)は各抗精神病薬の間で、それほど大きくは違っていない。 下...
メンタル重要資料

統失治験薬の有効性の見方&有効性データ例

はじめに KarXTやHTL16878やCVL-231などの抗精神病薬は、治験(臨床試験)の時、PANSS(パンス)という尺度を使って、有効性が測られたりする。 PANSSについては、この記事を参考にしてもらいたい。PANSS 陽性陰性症状...
メンタル重要資料

「PANSS」陽性陰性症状評価尺度/抗精神病薬の有効性測定に使われる尺度

この記事は、当ブログを深く理解してもらうためには最重要の記事です。なるべく理解しておいてもらいたいです。熱心な読者であれば、印刷して読んだり、繰り返し読む事を推奨します。今後も、なるべくわかりやすくなるようにリライトしていきたいです。 はじ...
AIで完治等の最新研究

統合失調症治療 最新研究1 シナプスコネクター

シナプスコネクター シナプスコネクターによる治療という、従来のアプローチとは違った、新しい有望な、治療方法がある。 シナプスコネクターは、シナプスをつなげる(コネクトする)分子。そこでまず、シナプスについての説明から入る。 脳は、1~2千億...
ブログ活動方針

プロフィール&このブログについて

このブログでは、海外国内の研究論文や、海外国内のニュース記事などを参考に、 「開発中の向精神薬」(抗精神病薬、抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬など) 「精神疾患の最新研究」 についての情報を発信します。Twitterでも活動しています。 医学によ...
ムスカリン作動薬

「NBI-1117568」ネクセラのM4作動薬/特異性のある注目のムスカリン作動薬

概要 いくつかのM1作動薬、M4作動薬と呼ばれる抗精神病薬が、何年か後に出てくるかもしれない。個人的な意見では、非定型抗精神病薬の到来にも匹敵する可能性のある薬になるとも思われる。 それらは特に、認知症状への効果に期待が持てる。M4作動薬の...
メンタル重要資料

ki値 (効果、副作用の目安)

ki値とは、アンタゴニスト(遮断薬、阻害薬、拮抗薬)やアゴニスト(刺激薬、作動薬、活性化薬)などが、受容体にどれだけ結合しやすいかを表した数値。数値が低ければ低いほど受容体に強く結合する(親和性が高い、効果が高い)。ki値は、測定方法、人種...
歌詞和訳&考察など

HYDE『A Drop of Colour』歌詞和訳&考察

A Drop of Colour ずっと以前にHYDEのROENTGENというアルバムが好きだった。最近、そのアルバムに入っているこの曲(A Drop of Colour)をyoutubeで見つけて、英語詩が良いと思ったので、翻訳してみる。...
歌詞和訳&考察など

Serial experiments lain OP『Duvet』歌詞和訳&考察

「Duvet」の和訳&考察をしてみました。他の人の和訳との比較もしています。思ったより好評な和訳&考察で、Twitter等でもよく話題にしてもらっています。タロウ(滝本啓人さん)もいいねしてくれました。
歌詞和訳&考察など

「無能な働き者は銃殺せよ」という言葉は現代にあてはまらない

「無能な働き者」という言葉がある。Googleで検索してみると、いくつかのブログがみつかる。 その中で「無能な働き者」の特徴について次のように言われていて、有害な人たちだとされている。 自分は有能だと思い込んでいる ミスを繰り返す 効率が悪...