ムスカリン作動薬

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エムラクリジン/フェーズ2試験失敗/ムスカリン系薬剤は有効性が高くない?

はじめに エムラクリジンのフェーズ2試験の結果が出ました。エムラクリジンは、ムスカリン受容体に作用する抗精神病薬です。 エンパワー1試験とエンパワー2試験という2つのフェーズ2試験が行われました。2つの試験とも有効性を示せず、失敗に終わりま...
オススメ初心者用記事

KarXT(Cobenfy)服用の5つのメリット/2026年日本発売予測/初心者用まとめ記事

はじめに 先日、KarXT(Cobenfy、コベンフィ)という新しい抗精神病薬が、FDAに承認されました。米国では、2024年10月に発売されます。 次のリンク先の記事では、日本での発売は2026年と予測されています。 この記事では、今まで...
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「NBI-1117568」結果データの詳しい分析/オランザピンに勝る有効性【フェーズ2試験成功】

はじめに NBI-1117568のフェーズ2試験の結果が出たので、結果データを考察してみます。主に投資家の方々向けです。(一応言っておきますと、自分はネクセラ社やニューロクライン社の株主ではありません。) この記事は、長くて難しめなので、印...
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2026年日本発売予測「KarXT(Cobenfy)」の長期有効性は高い/長期投与試験結果/EMERGENT-4

はじめに 先日、KarXT(Cobenfy)の長期投与試験の結果が公表されました。KarXTの長期的有効性は、結構高い方だと思いました。 KarXT(カーエックスティ)を含むムスカリン作動薬の有効性は、長期的に持続するのか懸念されていました...
オススメ初心者用記事

【革新的】開発中の抗精神病薬まとめ(前半)/ムスカリン作動薬【初心者用記事】

はじめに この記事と(後半)の記事の2つの記事で、今後発売される、革新的な統合失調症薬についてまとめます。現状のまとめ記事のようなものを書きます。 まず、この記事では、ムスカリン作動薬と呼ばれる種類の新薬について書きます。 (後半)の記事へ...
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2026年日本発売予測「KarXT(Cobenfy)」/フェーズ3試験/EMERGENT-3/オランザピンに勝る有効性を示す(3回目)

はじめに KarXT(Cobenfy)の2番目のフェーズ3試験の結果が出たので、いろいろと考えてみる。この試験は、EMERGENT-3(エマージェント3)と呼ばれている。 「エマージェント1」について書いた記事へのリンクはこちら。【フェーズ...
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ネクセラのM4作動薬「NBI-1117568」はKarXTやエムラクリジンに勝るか

はじめに ネクセラファーマは、KarXTやエムラクリジンより自社のNBI-1117568の方が、有効性や安全性において優位性があると言っている。 ネクセラの公式ブログから、その優位性について主張されているところをまとめてみる。少し難しくなっ...
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【フェーズ1b試験】「エムラクリジン」KarXT並の有効性示す/消化器系副作用が軽い

はじめに Cerevel社のエムラクリジン(CVL-231)は、ニューロクライン社(ネクセラ)のNBI-1117568や、カルナ社のKarXTと同種の薬で、M4受容体に作用する抗精神病薬になっている。 これらのムスカリン作動薬は、今のところ...
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2026年日本発売予測「KarXT(Cobenfy)」/フェーズ3試験/EMERGENT-2/オランザピンに勝る有効性を示す(2回目)

はじめに KarXT(Cobenfy)のフェーズ3試験のデータについて、いろいろと考えてみます。この記事では、フェーズ3試験のうちのEMERGENT-2の試験について書きます。EMERGENT-3とは別の試験です。 KarXTのEMERGE...
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2026年日本発売予測「KarXT(Cobenfy)」/フェーズ2試験/EMERGENT-1/オランザピンに勝る有効性を示す(1回目)

はじめに この記事では、今のところ一番期待している開発中新薬である、カルナ社のKarXT(Cobenfy)について書く。 前の記事では、KarXTの主成分であるキサノメリンや、副作用、開発状況について書いた。前の記事へのリンクはこちら。 「...
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2026年日本発売予測「KarXT(Cobenfy)」の概要/オランザピンに勝る効き目/体重増加や錐体外路症状が少ない

はじめに この記事と、次の記事では、カルナ社のKarXT(Cobenfy)について書く。開発されている抗精神病薬の中で、KarXTには一番期待している。 この記事では、KarXTの主成分であるキサノメリンについて書く。またKarXTの副作用...
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「NBI-1117568」ネクセラのM4作動薬/特異性のある注目のムスカリン作動薬

概要 いくつかのM1作動薬、M4作動薬と呼ばれる抗精神病薬が、何年か後に出てくるかもしれない。個人的な意見では、非定型抗精神病薬の到来にも匹敵する可能性のある薬になるとも思われる。 それらは特に、認知症状への効果に期待が持てる。M4作動薬の...