抗精神病薬の断薬(前半) 離脱症状の概観 / 出現率、期間、リスト、出やすい人など

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はじめに

対象読者

要望があったので、抗精神病薬の「断薬の仕方」と「離脱症状」について書こうと思う。

要望は要約すると「うつ病患者がオランザピンやめるプロセス離脱症状に関して記事にしてほしい。」という事だったと思うので、そのあたりを想定して書く。

しかし、不安障害、躁うつ、不眠症、発達障害などの人が、「抗精神病薬一般」を断薬する場合にも、参考になると思う。特に、離脱症状が酷くなりやすい人へ向けて書く。

統合失調症の人が断薬すると、ほぼ再発すると思うので、あまり統合失調症の人に向けては書いていない。

テーパリング(徐々に減らす)

この記事や次の記事の結論を先に言うと、抗精神病薬を断薬する時に離脱症状が酷くなってしまう人の場合、テーパリング徐々に減らす)という方法で断薬すればいいと思う。

ただし、離脱症状が出やすい人の場合数ヶ月のうちに4分の1ずつ4回に分けて減薬するというのでは速過ぎる

1年位もしくはそれ以上かけて、最初は多めに減らして、最後の方は本当に少しずつ減らす、という方法が良いと思う。詳しい方法は、次回の記事で書く。

抗精神病薬の断薬の情報が少ない

ところで、ベンゾジアゼピンの離脱症状や止め方は情報がたくさんあるが、抗精神病薬のものは情報がほとんどない

医師側も抗精神病薬の離脱症状についてあまり理解していない事がある。そもそも包括的で十分なガイドラインまだない。抗精神病薬のやめ方についての研究も、ようやく始まったばかりらしい。

そんな中、2021年に「抗精神病薬をどのように減らすか」ということについての、初の科学的なレビュー論文が発表された。

そこで、この記事と次の記事では、その論文の内容を中心にして、他の論文や記事の内容も含ませて、「離脱症状」と「断薬方法」について、まとめてみたいと思う。

この記事では「離脱症状」について書く。

次の記事へのリンクはこちら。
抗精神病薬の断薬(後半) 断薬方法&手順 / D2占有率5%分ずつの減薬

離脱症状は「なぜ起こるか」

離脱症状がなぜ起こるか明らかになっていないが、仮説としてなぜ起こるのかについて簡単に説明する。

抗精神病薬は、ドーパミンD2受容体遮断作用によって、統合失調症の陽性症状を抑えるのが、中心的な薬効になっている。

下の図では、抗精神病薬によってD2受容体遮断され、ドーパミン性の神経細胞活動が阻害されている。結果、陽性症状が抑えられている

ドーパミン性の神経細胞活動が阻害される状態が長く続くと、人体はホメオスタシス(生体恒常性)の働きによって、ドーパミン性の神経細胞活動元に戻そうとする

具体的に言うと、ドーパミン受容体の数を増やしたり、受容体のドーパミンへの感受性を上げる事によって、神経細胞の活動上方向へ補正しようとする。(つまり、細胞活動を増やそうとする。)

その補正の働きは、アップレギュレーションと呼ばれる。アップレギュレーションは、日本語に訳すと「上方向への調節」という意味になる。

下の図上半分部分では、アップレギュレーションが、時間の経過とともに起きている。受容体の数が増えている。図には描かれていないが、受容体の感受性も上がっている

ダウンレギュレーション(下方向への調節)は、アップレギュレーションと反対の事が起きている。

抗精神病薬を服用している患者の脳では、多かれ少なかれ、アップレギュレーションが起きていると思われる。

そのような、ドーパミン受容体の数が多く感受性が高まったアップレギュレーションされた状態で、急に抗精神病薬をやめてしまう場合がある。

受容体の数が多く感受性が高まった状態で、抗精神病薬のドーパミンD2受容体遮断薬としての作用急に取り除かれると、ドーパミン受容体は過剰刺激される。

そうすると、ドーパミン性の神経細胞活動過剰になり、離脱性ジスキネジア、離脱性アカシジア、ドーパミン過感受性精神病、などの離脱症状が起こる。

長期に抗精神病薬を服用していた場合、ドーパミン受容体が元の数に戻り、ドーパミンへの感受性が落ち着いてくるには、何ヶ月、何年もかかる

急に薬をやめると離脱症状が出るので、少しずつ減らしていって、脳の神経細胞の機能を少しずつ元に戻していかないといけない。

また、他のセロトニン受容体などに関する離脱症状も同様の仕組みで起こる

抗精神病薬は、他にもセロトニン受容体遮断作用や、ノルアドレナリン受容体遮断作用アセチルコリン受容体遮断作用ヒスタミン受容体遮断作用などの作用を持っているものもある。

断薬によって、それぞれの受容体への作用急に取り除かれた場合、離脱症状が起こる。

次の項で、5つそれぞれの受容体への作用が急になくなる事で起こる離脱症状を、受容体別にできるだけ多く挙げてみる。

抗精神病薬を長く使用すると、脳の神経細胞にアップレギュレーションが生じる。その状態で薬を急にやめると、離脱症状が起きる

神経細胞のアップレギュレーションの状態を解消し、元に戻すには、何か月、何年もかかる場合がある。薬を徐々に減らしていかなくてはいけない。

「5つの受容体ごと」の離脱症状

この項では、離脱症状にだいたいどのようなものがあるか列挙してみる。ある論文を見て書いたが、網羅しているかはわからない。

ドーパミン、セロトニン、アセチルコリン、ヒスタミン、アドレナリンの5種類の受容体別の離脱症状を書く。

まず、先程も書いたように、抗精神病薬をやめたことによって、ドーパミンD2遮断作用が取り除かれる。その事によって起こる離脱症状には、次のようなものがある。これらはドーパミン作動性離脱症状と言う。

  • 離脱性ジスキネジア
  • 離脱性アカシジア
  • (幻覚や妄想などの)ドーパミン過感受性精神病
  • パーキンソン症
  • 悪性症候群

ドーパミン作動性離脱症状には、他にも「不眠」とか「興奮」とかありそうだが、なぜか、この5つしか載(の)っていなかった。この5つは代表的な症状で、特に深刻な症状のように思える。

同様に、抗精神病薬をやめたことによって、5HT2A受容体5HT2C受容体などの、セロトニン受容体遮断作用が、急になくなることで起こる離脱症状は、次のようなものがある。

これらはセロトニン作動性離脱症状と言う。

  • インフルエンザ様の症状
  • 発汗
  • 悪寒
  • めまい
  • ふらつき
  • 頻脈
  • 感覚異常
  • 電気ショックのような感覚
  • 不安
  • 興奮
  • 気分の落ち込み
  • 不眠
  • 悪夢
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 錯乱
  • 集中力低下

同様に、コリン作動性離脱症状は以下のようなものがある。

  • 興奮
  • 不眠
  • 不安
  • うつ
  • めまい
  • ふらつき
  • 頻脈
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 腹部けいれん
  • 震え
  • パーキンソン症
  • 落ち着きのなさ
  • 筋肉痛
  • 筋硬直
  • 感覚異常
  • 恐怖
  • 幻覚
  • 錯乱
  • 見当識障害
  • 低体温症
  • 発汗

同様に、ヒスタミン作動性離脱症状は以下のようなものがある。

  • 短気
  • 不眠
  • 興奮
  • うつ
  • 食欲低下
  • 吐き気
  • 震え
  • 協調運動障害
  • 無気力
  • 健忘症

同様に、アドレナリン作動性離脱症状は以下のようなものがある。

  • 頭痛
  • 不安
  • 興奮
  • 高血圧
  • 頻脈
  • 狭心症
  • 動悸
  • 心筋梗塞のリスク
  • 失神
  • 震え
  • 発汗

下の表は、各抗精神病薬について受容体別に離脱症状の出現度合いを考えてみた。ドーパミン作動性離脱症状とコリン作動性離脱症状については、こころみクリニックのサイトを参照した。

他のセロトニン、ヒスタミン、アドレナリンについては、各受容体への親和性(ki値)を見て、素人が推測をして書いたものなので、参考程度にしてもらいたい。(ここは違うというご意見があれば修正します。)

こころみクリニックのサイトによると、概してドーパミン、コリン作動性離脱症状の方が、セロトニン、ヒスタミン、アドレナリン作動性離脱症状より、起こりやすいという事らしい。

ドーパミンコリンセロトニンヒスタミンアドレナリン
リスパダール特低
インヴェガ
ロナセン特低
ルーラン
ラツーダ特低
シクレスト
エビリファイ
レキサルティ
オランザピン特高
セロクエル特低

5つの受容体別に離脱症状がある。

特に、気をつけたいのは、オランザピンコリン作動性離脱症状

いくらか気をつけたいのは、リスパダールインヴェガロナセンドーパミン作動性離脱症状

「オランザピン」離脱症状リスト

ここに例として、オランザピンに出やすい離脱症状を挙げる。他の薬も、結構同じような症状が出るかもしれない。かなり長いので読み飛ばし可。ある記事の和訳になっている。

(プラグインの調子が悪くて「もっと読んでみる」を押しても、表示されない事があります。その際は、問い合わせなどで知らせてもらえると、大変有り難いです。)

もっと読んでみる

「不安」オランザピンをやめた時、多くの人が極度の不安を訴える。オランザピンは、落ち着かせる効果が高く、やめた時に著しく不安になる人もいる。リラックス効果のある運動をしたり、不安感は離脱症状によって起こっていると認識することが大切。

「食欲の変化」オランザピンを服用している時、多くの人が、食欲の増加を経験する。人によって満腹感を感じなくなり、極度の肥満になってしまう人もいる。オランザピンをやめた時、大部分の人が食欲の低下を経験する。

「双極性障害」一部の人は、オランザピンをやめた時、双極性障害の再発を経験するかもしれない。もし双極性障害でこの薬を服用しているなら、やめる時にゆっくり注意して減薬した方が良い。

「集中困難」もし、あなたが読書や書き物や仕事のようなタスクに集中する事が難しいなら、それはあなただけではない。多くの人が、断薬する過程で集中する事が困難になったりしている。この症状は、脳が薬なしで機能する事に適応するにつれて、改善していく傾向にある。

「錯乱」あなたが、もうろうとした思考や、集中困難や、感情的な障害、を伴うたくさんの不快な症状を経験した時、錯乱してしまうかもしれない。もし、たびたび錯乱してしまうなら、時間とともに良くなると知る事が大切。

「泣きの発作」オランザピンのような抗精神病薬をやめた時に経験する憂うつは、対処するのがとても大変かもしれない。 憂うつ感が強く、酷く泣いてしまう人もいる。

「離人症」元の通常の自分でないように感じているだろうか?それは、神経伝達物質がバランスを崩しているのが原因。元に戻るには少し時間がかかる。

「憂うつ」多くの人が、この薬止めた時、極度の憂うつになったと言っている。この憂うつは、ドーパミンやセロトニンが減った事によると思われる。薬をやめてしばらく経てば、いくらか気分も上がるはず。

「下痢」一部の人は、この薬を止めた時に下痢になる。それ程よくある症状ではないが、下痢になる人もいる。もしなったら下痢止めを検討しても良い。

「めまい」精神科の薬の中で、最もよくある離脱症状の中に、めまいがある。減薬が速過ぎると、めまいを感じやすい。めまいは、脳の機能が再調整されるにつれて減っていく。

「疲労」多くの人が、オランザピンをやめる時に、極度の疲れや疲労があったと言っている。エネルギーがなく、日々のタスクをこなすのに苦労するかもしれない。

「幻覚」薬をやめると、精神病の症状が出る可能性がある、というエビデンスがある。これは、ドーパミン受容体の機能と、ドーパミン量の変化、の結果であると思われる。

「頭痛」一部の人は、この薬をやめる時に、重い頭痛を経験する。めまいを伴いながらの頭痛は、大変なダブルパンチになり得る。これらは体が正常な機能を回復すれば、おさまるはず。

「不眠」この薬は、人を落ち着かせる傾向があり、多くの場合、眠くさせる。この薬をやめる時は、逆の事が起きる。一部の人は、激しい不安や眠りにつけない事を報告している。不眠は、薬を完全にやめた後も、しばらく続くかもしれない。ライフスタイルの変化や、神経伝達物質量の変化、につれて改善するはず。

「短気」あなたが怒りっぽくなっている事に気づいているだろうか?もし、いつもより怒りっぽいと感じていたり、小さな事で怒ってしまうなら、それは離脱症状かもしれない。神経伝達物質の量が変動していて、怒りっぽくなっていると考えられる。

「記憶障害」薬をやめる時に、記憶力がなくなる事を経験するのは、とてもよくある事。なぜ、抗精神病薬の断薬が記憶障害につながるのかは、よくわかっていない。けれど、多くの人は時が経てば改善している。

「気分変動」一部の人は、断薬によって、激しい気分の変動を経験する。ある時は、離脱症状は終わったかのように感じるかと思うと、ある時は深い憂うつ状態に落ち込むかもしれない。これは、双極性障害の気分変動ではなく、単なる予期しない気分の変動である。

「筋肉のけいれん」この薬を長期間服用した人は、やめる過程で、筋肉のけいれんや筋力の低下を経験するかもしれない。

「吐き気」多くの人は、薬をやめている途中で、激しい吐き気を報告している。嘔吐する程、吐き気が激しい人もいる。一般的に、薬を完全にやめた後、数週間以上続くことはない。

「パニック発作」ある人たちは、パニック発作となるまでの激しい不安を経験したと報告している。 覚醒度が高過ぎて、いつもと同じ事をやっているだけなのに、激しいパニックになってしまう。

「精神病」抗精神病薬の断薬が、精神病の原因になる可能性がある、というエビデンスがある。それ程よくあることではないが、起こり得る。明らかに、統合失調症の再発の場合もあるが、統合失調症でない人も、離脱症状として精神病的な症状が起こることがある。

「落ち着きのなさ」もし、何の理由もなく落ち着かないなら、それは、離脱症状かもしれない。神経伝達物質の変動、覚醒度の上昇、不安な思考、は落ち着かなくさせる。

「自殺念慮」減薬中に死にたくなるのは、とてもよくある事。決して鎮まらないかのような自殺念慮を体験するかもしれない。時間とともに、だんだん鎮まるはず。もし、死にたくなり、どうにもならないなら、専門家の助けを求めた方が良い。

「発汗」多くの人は、精神科の薬をやめる時に発汗が激しくなったりする。これは、抗精神病薬にも言える。もし、一日中やたらと汗をかいたり、夜中に汗をかいて目覚めたりする事があったら、それは、離脱症状だと知っておくべき。

「嘔吐」吐き気がして嘔吐が続くような、インフルエンザ様の症状があるだろうか?一部の人は、この薬を減薬し始めて1、2週間位、激しい嘔吐を経験する。この症状を減らすために、オランザピンをできるだけゆっくりやめるべき。

「体重減少」この薬を服用すると、食欲が増し、代謝が落ちる事が知られている。多くの人は、そうして体重が増える。オランザピンは、体重を減らそうとするなら、最悪の薬のうちのひとつだろう。多くの人は、特にこの薬を服用している時、食べ過ぎる。この薬をやめてしばらくすると、体重は元に戻るだろう。

離脱症状が「酷くなりやすい人」

次に、離脱症状が酷くなりやすい人はどういう人かを書いてみる。おそらく、個人の体質が、一番影響するのだと思うが、それ以外の要因も挙げてみる。

長く服用していた人

何年も抗精神病薬を服用していた人程、断薬するのに長くかかるかもしれない。1、2ヶ月位しか服用しなかった人より長くかかる。

服用量が多かった人

服用量が多かった人程、断薬するのに長くかかる。

一遍に止めようとする人

一遍にスパッとやめようとすると、離脱症状は長く続き、程度も激しくなるかもしれない。テーパリング(徐々にやめる)という方法でやめたほうがいい。

個人の体質で出やすい人

服用量の変化に敏感な人は、離脱症状が重くなる。食生活をきちんとし、睡眠をよくとり、運動をよくして、ストレスが過剰にならないようにする事が大切。

年齢が高い人

年配の人は、若い人より離脱症状が出やすい。子供は、特に離脱症状が少ない。

長く服用し、服用量が多く年齢が高く個人の体質で出やすく、一遍に止めようとする人は、離脱症状が酷くなりやすい

「どれ位の割合の人」に離脱症状が出るか

ある832人を対象とした調査では、3年以上抗精神病薬を服用した人は、79.3%離脱症状を経験し、その中で48.6%重度の症状だった、と報告されている。

また、半年以内しか服用していない人は、60.9%離脱症状を経験し、その中で20.7%が、重度の症状だったと報告されている。

他の585人を対象としたオンライン調査では、10人以上に出た離脱症状は、次の表のようになっている。535人が回答した。単位は(にん)。

不眠125痛み、けいれん32興奮17
不安83めまい、失神30攻撃性15
精神病80体重減少、食欲低下29泣き15
極端な変わりやすい感情60うつ28知覚過敏14
認知機能障害40頭痛26動悸14
吐き気、嘔吐38震え21ブレインザップ12
アカシジア、興奮、落ち着きのなさ36発汗20奇妙な夢夢11
自殺念慮32短気18疲労感11

不眠」や「不安」は、やはり一番出やすいようだ。また、初めて「精神病」の症状が出た人は、80人のうち3人で、他の77人再発になっている。

3年以上服用した人の中では、8割位、離脱症状が出て、そのうちの5割近く重度の症状になっている。

半年以内服用した人の中では、6割しか離脱症状が出ていないし、そのうちの2割しか重度の症状になっていない。

離脱症状は、「不眠」「不安」「感情の不安定」などが特に多いようだ。

離脱症状の「期間はどれ位か」

薬をやめるのにかかった期間は、先程の585人のオンライン調査で調べられ、次の表のようになっている。

かかった期間割合(%)
ほぼ一遍に34.7%
2~7日6.3%
1~4週間6.7%
1~2ヶ月12.3%
3~12ヶ月16.0%
1~2年14.2%
3~5年6.0%
6年~10年1.9%
10年以上1.9%

3人に1人は、ほぼ一遍に薬をやめてしまっても問題がなかったという事なのだろう。そのうちの多くの人は、服用した期間がそれ程長くなかったのかもしれない。

約半分の人は、1か月以内に薬をやめることができている。逆に言うと、約半分は、やめるのに1か月以上かかっている。

1年以内に止められた人は4人に3人になっている。1年以上かかった人は4人に1人いる。96%の人は5年以内にやめられた。10年以上かかった人も2%位いるようだ。

ところで、最後に付け足して言うと、発生する期間によって、離脱症状は2つに分けられる。

まず1つ目は、2、3日後に始まって、最大でも6週間で終わるものがある。一時的な症状で、完全に回復に至る。

2つ目は、6週間後位までに始まり、その後に、6週間以上続くものがある。完全に回復しない可能性もある。

遷延性離脱症候群と呼ばれるものは、18〜24か月、場合によっては数年以上続く可能性がある。

抗精神病薬の離脱症状の期間には、個人差がある

徐々に減らさないと、遷延性離脱症候群を発症してしまう事がある。

コメント

この記事で、どれ位必要な情報を網羅できたのかわからない。(何か追加して欲しい情報があれば、問い合わせなどからお知らせ下さい。)

要望を受けて書いたが、このような内容で良かったのかもわからない。離脱症状の酷い人たちに、少しでも参考になるような記事になっていたら良いと思う。

長くなってしまったので、記事を分割する事にする。次回の記事で、抗精神病薬の「断薬方法やプロセス」について書きたいと思う。

次の記事へのリンクはこちら。
抗精神病薬の断薬(後半) 断薬方法&手順 / D2占有5%分ずつの減薬

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