以後の10個の記事では、非定型抗精神病薬であるリスパダール(リスペリドン)について書きます。
まず、リスパダールの抗うつ効果、体重増加、眠気、などの「効果や副作用」について書きます。その後、「有効性」「リスパダールコンスタ」「リスパダールは使わないべきか」についても書きます。
基本的な事については、他のサイトでよく書いてあるようなので、なるべく他のサイトで書いていない事を書きます。独自の視点で書きます。やや詳しく難しくなってしまうかも知れません。
抗精神病薬について初心者の方は、他のサイトで基本的な事を知った上で、当サイトの記事を見てもらうといいかも知れません。
各記事へのリンクはこちらです。できれば、「ki値」についての記事は、最初に読んでもらいたいです。
リスパダールの「不眠、眠気、鎮静作用」について (3/11)
リスパダールは「陰性症状への効果」や「抗うつ効果」が弱い (4/11)
「リスパダールコンスタ」はリスパダールより優秀 (9/11)
リスパダールの統合失調症に対する「有効性データ」(10/11)
とは言え、ほんの少し導入的にリスパダールの概要を書いておきます。
リスパダールは、ドーパミンやセロトニンなどを遮断する非定型抗精神病薬です。統合失調症、双極症の躁状態、不眠や不安、衝動性、小児ASDの易刺激性、などに対して使われます。
陽性症状にしっかりとした効果があると言われる一方、錐体外路症状、高プロラクチン血症、鎮静、眠気、などの副作用が強めです。体重増加も中等度あります。
リスパダールは、錠剤もありますが、リスパダールコンスタと言う持効性注射剤(LAI)もあります。持効性注射剤の方が錠剤より、副作用も軽く、陰性症状への効果も高いと言われています。
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