リスパダールの「まとめリンク集記事」があります。
リスパダール はじめに&まとめリンク集(1/11)
この記事では、リスパダール服用によって起こる錐体外路症状について書きます。錐体外路症状に関するki値を下の表に示します。
作用 | リスパダールのki値 |
5HT2A受容体遮断 | 0.6 |
D2受容体遮断 | 3 |
リスパダールの5HT2A遮断作用は、ki値0.6で、かなり強く、その分錐体外路症状を軽減していると思われます。
一方、リスパダールのD2遮断作用は、ki値的には3でやや強い程度なはずですが、実際には長く受容体に結合する結果、3という数値よりかなり強くなっています。
結果的に、リスパダールの錐体外路症状は、非定型抗精神病薬の中では、強い方になっています。
特に、リスパダールを高用量使うと、セレネース(ハロペリドール)と変わらない位、錐体外路症状が出現するらしいです。高用量では、従来の定型抗精神病薬と同じ位出現すると言われています。
治験の時の副作用データでは、錐体外路症状の出現率は、次の表のようになっています。
副作用 | 出現率 |
アカシジア | 4.95% |
振戦 | 3.07% |
流延過多 | 2.53% |
筋固縮 | 2.01% |
構音障害 | 1.77% |
ジストニア | 1.06% |
ジスキネジア | 0.52% |
上の表のように錐体外路症状は、いろいろ出ていると思います。実際にリスパダールを服用した人の話では・・・・
- 「リスパダール2mgだと振えが来て、アキネトン飲んでもだめで、1.5mg処方にされた・・・」
- 「アカシジアは最初の病院ではいきなりリスパだけ出されて、苦しかった。アキネトンとアーテンとヒルベナ飲んでます。」
- 「最近ジストニア(体が曲がる)が出始めて焦っています。」
- 「口が勝手に動くよ。物嚙んでないのに動くよ。1mgを2錠です。」
- 「リスパダールのためにろれつが回らなくなり、友達から中国語をしゃべっているのって言われます。」
などと、言っている人がいました。
リスパダールは錐体外路症状が出やすいです。特に高用量では、従来の定型抗精神病薬と同じ位出ます。
次の記事へのリンクはこちらです。
リスパダールは「体重増加」がいくらかある (7/11)
リスパダールの「まとめリンク集記事」があります。
リスパダール はじめに&まとめリンク集(1/11)
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