「来年発売!?革新的な統合失調症新薬コベンフィ/まとめ/早期発売への署名のお願い」第12回YouTube投稿

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先駆的医薬品としてのコベンフィの早期承認を要望

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はじめに

この70年で最も革新的な抗精神病薬が、昨年米国で発売されました。コベンフィという薬です。ある海外のサイトでは、2026年日本発売が予測されています。

この動画では、コベンフィの素晴らしさや米国での評判ついてお伝えします。

ところで、現在一般的に使われている非定型抗精神病薬には、次のような問題点があります。

  • 認知機能障害への効果が十分でない。
  • 陰性症状への効果が十分でない。
  • 20~30%の患者については、陽性症状への効果が十分でない。つまり、治療抵抗性の患者がいる。
  • 体重増加がある。
  • 錐体外路症状がある。

コベンフィはこれらの問題をかなり解決できる可能性があります。1つ1つ見ていきたいと思います。

認知機能障害への効果

コベンフィの有効成分であるザノメリンは、元々認知症に対する薬として開発されていました。ですので、コベンフィには認知機能障害への効果がある可能性があります。

ある予備試験では、言葉による学習やワーキングメモリーに強固な改善効果がありました。個別のテストでは、リスト学習、ストーリー想起、記憶保持、数字逆読み上げテスト、の成績が有意に改善しています。

米国のRedditという匿名掲示板で、コベンフィを服用したと言っている患者がいます。その人たちが認知機能障害について書いている事を紹介します。

I.Mさんという人は次のように言っていました。

服用2日目、記憶力が鋭くなった気がする。3日目、認知機能の改善が続いていて、仕事では集中力が長く続くのを感じた。

1週間目、言葉を思い出したり、物事をつなげて考えるのが難しかったのですが、それが簡単になってきました。

言いたい言葉が出かかっているのに言葉にできないと言う状況が減り、とても気分がいいです。

ソフトウェア開発者としての仕事では、データの状態を覚えやすくなり、より抽象的に考えられるようになったと感じています。

エビリファイを服用していたら思いつかなかったアイディアを出しているような気がしますし、プロジェクトマネージャーたちともっとスムーズに話せるようになったと感じています。

I.Mさんは、記憶力、集中力、思考力、発想力、などが改善したようです。

また、F.Fさんは、次のように言っています。

2日目、頭が以前より明確になり、物事を覚えるのに苦労しなくなりました。精神的にはアデロールに似ているような気がします。けれど、過剰な刺激はなく、認知に影響を与える効果が実感できます。

11日目、この薬は確かに頭を冴えさせる効果があり、長期記憶へのアクセスがずっと容易になったと感じています。

F.Fさんは、精神刺激薬のアデロールに似た効果があったと言っています。アデロールはコンサータなどと同じADHD薬です。

P.Pさんは次のように言っています。

服用してから45分後、集中力が高まったように感じ、それが一日中続いています。9日目時点でも、集中力の向上は続いています。

他の患者も次のように言っています。「頭が冴えている感じがします。」「頭がだいぶクリアになったように思います。」「頭がスッキリして、認知機能が良くなった。」

10人の患者がコベンフィの感想を詳しく書いているのを発見しましたが、そのうち認知機能障害に効いたと言っている患者は6人いました。

その他の4人は認知機能障害について、ほぼ何も言っていないのでわかりません。その4人も、もしかしたら気づいていない、あるいは、言わないだけで認知機能の改善はあるかもしれません。

10人中6人もはっきりと効果を感じているのは、少なくない割合だと思います。

陰性症状への効果

次に、コベンフィの陰性症状への効果について見ていきます。

治験において、コベンフィの陰性症状に対する効果は一貫していません。高い効果が出た時と、低い効果しか出なかった時があります。

これはおそらく、鎮静作用の出方によって陰性症状への効果が両極端になるためだと思われます。

あるコベンフィを服用した患者は、次のように言っています。

「コベンフィは私を酷く鎮静させ、憂うつな気分にさせます。」また、別の患者は次のように言っています。「眠気のせいで陰性症状が悪化しているかもしれません。」

一方、コベンフィを服用して気分が良くなったと言っている人はたくさんいます。

Redditに書き込みをした10人の患者のうち、陰性症状に対してとても良く効いたと言っている人は6人いました。効かなかったと言っているのは1人です。不明なのは3人です。

大部分の人は、陰性症状に対して良く効く可能性があります。

具体的な書き込みを紹介します。I.Mさんは、コベンフィの陰性症状への効果について次のように言っています。

1日目、心が静かに感じられ、感情がより強くなった気がする。ただ、圧倒されるほどではない。症状が出始めてから感情が鈍くなっていたから、これは1つの変化だと思う。

2週間目、妻や友人たちと週末にバーに行きましたが、社交的に振る舞えて、普段ほど解離感を感じませんでした。全体的に以前より普通に感じられるようになり、他人と共感できるようになった気がします。

24日目、エビリファイでは感情が鈍くなったり、周囲から切り離されたような感覚がありました。

けれど、コベンフィでは健康的な範囲の感情を体験できるようになり、感情が暴走するのではという心配が、常につきまとわなくなりました。

I.Mさんがコベンフィを服用して体験した感情のあり方は、統合失調症患者にとってかなり理想的なもののように思えました。健康な普通の感情を味わえるかもしれません。

P.Pさんは、コベンフィの陰性症状への効果について次のように言っています。

1日目、心地よさを感じています。これまでの抗精神病薬はドーパミンに作用するため、ネガティブな影響がある事を知っていますが、今回の薬では気分が明るく、前向きな気がします。

他の抗精神病薬では、いつもこういう気分にはなれませんでした。

3日目、気分が明るく前向きです。何年も感じていなかった幸福感があります。コベンフィのおかげで抑うつ症状がなくなりました。

夫に対して以前より愛情深く接する事ができるようになりました。笑ったり冗談を言ったりする事ができるようになりました。

9日目、私のうつ病はなくなりました。夫も「コベンフィを飲んでからの方が幸せそうだ」と言っています。

P.Pさんは、元々抑うつが強めだったそうです。コベンフィが大きな効果を示しました。

他の患者も次のように言っています。

「薬を服用してから、全体的に非常に活動的になりましたが、同時に静かでもあります。」

「気分が全体的に良くなっています。正直、ここまで効果があるとは期待していませんでしたが、実際には素晴らしいです。この薬を服用していると気分が良くなりやすいです。」

「他の抗精神病薬で感じるような退屈感がありません。気分がとても良く、社交的になることにも抵抗を感じませんでした。」

「鎮静させ、憂うつにさせる」と感じた患者が1人いた一方、「気分が良くなった」のような表現を使っている患者がたくさんいます。

繰り返しますが、大部分の人には陰性症状に対して良く効くと思われます。

何人かの患者も言っていましたが、コベンフィは従来の薬とは違って、脳内のドーパミンを直接に遮断する薬ではありません。

その事が、気分や感情に対して想像以上に良い影響を与えている可能性があります。

従来のドーパミンを直接に遮断する薬は、長期的にかなり陰性症状を悪化させているかもしれません。

陽性症状への効果

次に、コベンフィの陽性症状への効果について見ていきます。

コベンフィは、陽性症状への効果は高いと思われます。また、治療抵抗性の患者への効果も期待されています。

コベンフィの陽性症状への効果は、効果量で0.59とか0.80とかいう治験結果出ています。

この表は、効果量のランキング表です。この表によると、コベンフィは少なくとも、オランザピンやクロルプロマジンよりも有効性が高い可能性があります。

もしかしたら、ソリアンやクロザピンやリスパダールよりも陽性症状への効果が高いかもしれません。

また、コベンフィは、既存薬に追加されて使われる補助薬としての適応も目指されています。既存薬だけでは幻聴などが残ってしまう患者や、治療抵抗性の患者に効くかもしれません。

実際にコベンフィを服用したと言っている10人のうち、陽性症状にかなり効いたと言っている人は4人いました。

普通位に効いた人は4人いました。全く効かなかった人は1人いました。不明な人が1人いました。

T.Mさんは治療抵抗性の患者ですが、次のように言っています。

服用25日目、陽性症状(幻聴や妄想など)は、ほとんどなくなりました。コベンフィは陽性症状には驚くほど効果的です。

けれど、もう1人の治療抵抗性のC.Rさんには、効果がありませんでした。次のように言っています。

14日目、コベンフィを2週間続けているけど、何の効果も感じない。コントロール妄想、命令幻聴、ただの幻聴でとんでもなく苦しんでいます。

3週間目、陽性症状には変化は全然ありません。

つまり、コベンフィの治療抵抗性への効果は、今の所、5分5分です。かなり効いた人と、全然効かなかった人がいました。

他の患者も次のように言っています。

「コベンフィは、今まで試したどの薬よりも実際に効果があるように感じます。」「薬を服用した後、一度も声が聞こえていません。」「陽性症状には効果があるように感じています。」

コベンフィの陽性症状への効果はかなり高いと思われます。コベンフィを追加したり、コベンフィに変薬すれば、治療抵抗性の患者も含めて、陽性症状が改善する人は多いと思います。

体重減少効果

コベンフィを1年間投与された患者は、平均して2.6kg、体重が減少しています。65%の患者は、体重が減少しています。

Redditでは、10人の患者のうち、体重が減ったり、食欲が減ったと言っている患者は4人いました。その他の6人は、体重について何も言っていないので、不明です。

体重については、次のように言われています。

「食生活を変えずにわずか1カ月で、7kg近く体重が減りました。」「満腹感があり、あまり食欲がありません。」「ほとんどお腹が空かなくなった。」

食事を変えないでも体重が減る人もいますし、ダイエットがやりやすくなる程度の人もいると思います。

消化器系の副作用が原因で、減る人もいるかもしれません。吐き気が酷くて体重が減りそうだと言っている人もいました。

いずれにしても、従来薬のように肥満で苦しむ患者は、かなり減ると思われます。

錐体外路症状が少ない

フェーズ2試験で、コベンフィに2%以上発生した錐体外路症状は、アカシジアの3%だけです。

コベンフィには、錐体外路症状はほとんどないと言われています。この点も、従来薬と比べて大きな優位性です。

コベンフィの注意点

コベンフィには欠点もあります。消化器系の副作用が多いです。

便秘や吐き気、胸やけは多いかもしれません。他にも口喝、消化不良、嘔吐、下痢、食欲低下、などもあります。

ですが、それらを防ぐための薬もあるそうですし、食欲のタイミングを調節するなどして対処できた人もいるそうです。

消化器系の副作用は重度になる事はなく、一時的なものであったと言われています。対処したり慣れたりすれば、だいたいは解決するかもしれません。

コベンフィのもう1つの欠点は、1日2回服用する必要がある事です。

薬の管理が苦手な患者にとっては煩わしいかもしれません。服薬遵守されにくく、再発にもつながりかねません。

コベンフィを改良したTerXTや持効性注射剤も開発されています。TerXTは、1日1回の服用で済みます。

コベンフィと似た作用機序を持ち、以上の2つの欠点がない開発中新薬もあります。ネクセラという企業が開発に関わっているNBI-1117568という抗精神病薬です。

NBI-1117568についても今後最新情報を発信していきます。

まとめ

コベンフィの特徴(長所、短所)をもう1度まとめると、次のようになります。

  • 認知機能障害に効く。(10人中、6人に効果あり。)
  • 陰性症状に効く。(10人中、効いた人6人、効かなかった人1人、不明3人。)
  • 陽性症状への効果が高く、治療抵抗性に効く可能性がある。(10人中、かなり効いた人4人、普通に効いた人4人、全く効かなかった人1人、不明1人。)
  • 体重増加がほとんどない。(一年間で平均2.6kg減少し、65%の患者は体重減少。)
  • 錐体外路症状がほとんどない。(治験ではアカシジアの3%のみ。)
  • 消化器系の副作用が多い。
  • 1日2回服用する必要がある。

最後に

今回お伝えしたコベンフィ服用者の感想は、服用開始からだいたい1か月以内のものです。また、コベンフィ単剤の患者は少ないです。

長期的に良い効果が持続するのかはわかりません。今後、長期的な効果についてもよく見ていって、動画にする予定です。

ところで、コベンフィの日本発売を早めるために、他の方と一緒に署名活動を行っています。世論が高まれば、発売が早まる事もあると思います。半年ほど発売を早める事が署名活動の目的です。

オンラインの署名サイトへのリンクをYouTubeの説明欄に貼っておきますので、是非、ご署名お願いします。この動画の拡散などもして頂けたら大変有り難いです。

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