4年後発売!?抗精神病薬コベンフィ/革新的な「認知機能障害」への効果【精神科医監修】

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はじめに

皆さん、こんにちは。今回は、コベンフィの認知機能障害への効果についてお伝えします。コベンフィは、2024年に米国で発売された革新的な抗精神病薬です。AI予測では、2030年日本発売です。

この動画では、米国のSNSでコベンフィを使ったと言っている人の書き込みを紹介します。

コベンフィの認知機能障害への効果について見ていきますが、一般的に、認知機能障害では、次の5つの能力が損なわれると言われています。

①注意力、集中力、②記憶力、③実行機能、④処理速度、⑤社会認知、の5つです。このうち、④の処理速度と⑤の社会認知については、SNSに書き込みがない、あるいは、書き込みからは、判断ができませんでした。

ですので、以下では、コベンフィの①注意力、集中力、②記憶力、③実行機能への効果について見ていきたいと思います。

注意力、集中力

まず、コベンフィの注意力、集中力への改善効果を見ていきます。次のように言っている人がいます。

  • 驚くほど明晰で、注意力も高くなっています。集中力も回復し、仕事にも復帰しました。
  • 仕事では、注意力が長く続くのを実感しました。
  • 今朝、初めての服用をしました。服用してから45分後、集中力が高まったように感じ、それが一日中続いています。

コベンフィは、アセチルコリン系の脳活動を活性化させるので、このような効果が出ても不思議ではないと思います。アセチルコリンは、認知機能と深い関係があります。

認知症の薬の中にも、同様にアセチルコリン系の脳活動を活性化させて治療する薬があります。アリセプト、レミニール、リバスタッチなどのアセチルコリンエステラーゼ阻害薬です。

コベンフィ自体も、「アルツハイマー病に伴う認知機能低下」に対する適応が目指されています。今後、認知症の薬の中に加わるかもしれません。

そもそも、コベンフィの有効成分であるザノメリンは、元々、認知症に対する薬として開発されていました。ですので、コベンフィの認知機能障害への効果には、陰性症状に対する効果と同じか、それ以上の期待があります。

記憶力

次に、コベンフィの記憶力に対する改善効果について見ていきます。次のように言っている人がいます。

  • 私にとって最大の変化は認知機能で、記憶力がずっと良くなり、頭の冴えが著しく改善し、感覚がより鋭敏になりました。
  • 頭が以前よりも明確になり、物事を覚えるのに苦労しなくなりました。
  • この薬は確かに頭を冴えさせる効果があり、長期記憶へのアクセスがずっと容易になったと感じています。
  • 記憶力が鋭くなったと感じています。以前は言葉を思い出したり、物事をつなげて考えるのが難しかったのですが、それが簡単になってきました。言いたい言葉が出かかっているのに言葉にできないという状況が減り、とても気分がいいです。

ある小規模の調査では、コベンフィ(ザノメリン)がワーキングメモリーを強固に改善するという結果が出ています。ワーキングメモリーは、短期の記憶ですが、長期的な記憶も良くなる人も、いるかもしれません。

コベンフィで、頭が冴えるようになったとか、明晰になったと言っている人は、多くいました。それらには、記憶力の改善も関係しているかもしれません。

実行機能

次に、コベンフィの実行機能に対する改善効果を見ていきます。

認知機能障害のうち、実行機能障害では、問題解決能力の低下、マルチタスクの困難、計画し実行する能力の低下、注意散漫で衝動的になる、などが見られます。脳の前頭葉の機能低下が、原因だそうです。

具体的には、料理の献立が立てられない、掃除の段取りが悪い、トラブル時に、代替案が思い浮かばずパニックになる、目の前の事に集中できない、などが見られます。

これらの事も、コベンフィによって改善する事がありそうです。

SNSでは、コベンフィの実行機能の改善効果について、次のように言われています。

  • 以前よりも物事に対処しやすくなり、理性的に考えられるようになりました。
  • 思考が明晰になり、家事も楽になりました。
  • 頭がより明晰に、そして創造的に働くようになり、診断を受ける前の子供の頃の自分に戻ったように感じます。
  • ソフトウェア開発者としての仕事では、データの状態を覚えやすくなり、より抽象的に考えられるようになったと感じます。仕事のミーティングでは、エビリファイをまだ服用していたら思いつかなかったかもしれないアイデアを出しているような気がします。プロジェクトマネージャーたちとも、もっとスムーズに話せるようになったと感じます。
  • 会話の中で混乱せずに参加できるようになりました。

コベンフィで実行機能が改善すれば、仕事に出て行きやすくなるなど、社会生活が、より豊かになる事もありそうです。とても期待しています。

どれ位の人に効くのか

今回紹介した書き込みと同じように、全員が感じるかは分かりません。認知機能障害への効果が全く感じられない人もいると思います。

どれ位の人に効くのかの手掛かりとして、フェーズ2試験の事後分析があります。この事後分析によると、認知機能障害が軽度の人には効果が出にくいです。

軽度の人をデータから除き、並以上に認知機能障害がある人だけを見た場合、効果量は、0.50あります。(下の表の一番右下に0.50と記載あり)

信頼性の低い外れ値を除いたデータでは、効果量は、0.79もあります。(下の表の一番右下に0.79と記載あり)

一般的に、効果量は、0.2で小、0.5で中、0.8で大、とされています。ですので、0.50とか0.79などは、割と効果として大きく、多くの人に効いたという証拠になるのではないかと思います。

繰り返しますが、並以上に認知機能障害のある人の場合、効く人は多いかもしれません。認知機能障害の全ての面で効くかは分かりませんが、何かしらに効く事は、あるのではないでしょうか。個人差もあると思います。

最後に

コベンフィが認知機能障害に効くかは、個人差もあると思うので、祈るしかないです。ですが、コベンフィが効かなくても、他にもたくさん開発中の薬があるので、それらにも期待していきたいです。

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