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はじめに
皆さん、こんにちは。今回は、コベンフィの陽性症状への長期的効果についてお伝えします。
コベンフィは、2024年に米国で発売された革新的な抗精神病薬です。AI予測では、日本発売は2030年です。
この動画では、米国のSNSでコベンフィを使ったと言っている人の書き込みを紹介します。
なるべく長期的に使用している人を探しました。3か月以上使っている人なら何人か見つけたので、その書き込みを中心に紹介します。
よく効いた人
以下では、コベンフィを服用した時、陽性症状に対してどのような反応があったか、7つのパターンに分けて見ていきたいと思います。

まず、陽性症状に対して「よく効いた人」は、次のように言っています。
- 服用を始めてから3か月になります。幻覚はとても多く強かったのですが、コベンフィによって弱くなり、たまにしか起こらなくなりました。
- 8か月服用しています。幻覚はかなり改善しました。今まで使ってきた薬の中で一番効果があります。
- コベンフィを6か月服用しています。他の薬と比べて大変良い結果が出ています。妄想は全くなく、幻聴もほとんどありません。
結構長く服用しても、陽性症状への効果が持続することも多そうです。
1年間の長期投与試験でも効果の減弱はなかったそうなので、少なくとも1年間はちゃんと効くことが多そうです。2年3年以上と使っていっても効いていくことは、期待できると思います。
治療抵抗性への効果
2つ目と3つ目のパターンとして、治療抵抗性の人で効いた人と、効かなかった人を見ていきたいと思います。
治療抵抗性でコベンフィを使った人は、次のように言っています。
- ほとんど全ての抗精神病薬を試しましたが、陽性症状を少しも抑えることはできませんでした。そこで、コベンフィを使いましたが、陽性症状は消え去ったように思います。
- 私の息子は3か月服用しています。幻聴は30%ぐらい減りました。完治ではありませんが、症状は改善しました。それだけでも勝利であると考えています。
- 私は治療抵抗性ですが、私の場合、効きませんでした。本当にがっかりしました。
- 息子の陽性症状には効きませんでしたが、全く役に立たなかったとは言いません。
治療抵抗性の患者には、やはり効く場合と効かない場合があるようです。
他の動画でも言いましたが、ある調査では、治療抵抗性の入院患者49名に投与されて、半数に臨床的に意義のある改善があったそうです。ある程度の期待はできると思います。
最初しか効かなかった人
4つ目のパターンとして、最初は効いたが、何週間、何か月か後に効かなくなった人を見ていきたいと思います。
次のように言っている人がいます。
- 5か月服用しました。最初は症状の改善がありましたが、幻覚や妄想が再発し始めました。あまり上手くいっていません。
- コベンフィは何ヶ月かは効果がありました。その後、また妄想が戻ってきました。
- 私の息子は最初の2週間は改善が見られました。今、4か月になりますが、彼の陽性症状は戻っていると思います。
最初はよく効いて、その後、しばらくして症状が戻ったと言っている人は結構目立ちました。他の薬でもこういうことが起こるのかは分かりませんが、コベンフィではあり得るようです。
この場合、既存薬との併用で何とかなった人もいます。
最初から効かない人
5つ目のパターンとして、最初から効かない人もいます。次のように言っている人がいます。
- 私の娘は3か月半服用しています。自己認識が深まり、社交性も高まり、体重も9kg落ちました。彼女はこの薬が好きと言っていますが、幻聴を止めることはできませんでした。
- 私の息子は、コベンフィ開始から8週間で、陰性症状のかなりの改善がありました。けれど残念ながら、この薬を継続できるほどの陽性症状の改善はありませんでした。
最初からコベンフィが効かない人もいます。けれど、5週間の短期の治験では、高い有効性が示されています。ですので、最初から効かない人は、多いわけではないと思います。
Facebookで、コベンフィについて議論しているグループがあります。そのグループで、この画像のようなアンケートが行われました。コベンフィが効いたかどうかのアンケートです。

これによると、効いた人と、かなり効いた人、合わせて53%です。効いたけれど、消化器系の副作用が問題となった人は、31%です。効かなかった人と、やめた人は、合わせて16%です。
ですので、陽性症状に対しては80%以上の割合で効いたようです。
このアンケートにどれだけのバイアス(偏り)があるかは分かりませんが、効かない人はそれ程多いわけではないように思います。
補助薬 vs 単剤
6つ目と7つ目のパターンとして、コベンフィが補助薬としてしか効かなかった人と、単剤で効いた人を見ていきたいと思います。次のように言っている人がいます。
- 私の息子の経験から言うと、コベンフィは、陽性症状を治すための抗精神病薬ではありません。目標は認知機能を改善し、陰性症状を軽減することです。補助薬として使うべきであって、他の薬を減らすべきではありません。
- 私のパートナーは単剤で使っていましたが、悪化しました。オランザピンを追加したら良くなりました。
- 私は最終的に、陽性症状のためにはインヴェガが必要で、陰性症状のためにはコベンフィが必要だと分かりました。
- 何か月かコベンフィとエビリファイを併用し安定していました。けれど、エビリファイをやめ、コベンフィ単剤にした3日後、突然の抑うつ症状と過覚醒を感じました。エビリファイを再開したところ、すぐに治りました。今はコベンフィとエビリファイを併用しています。
反対に、単剤で効いた人は次のように言っています。
- コベンフィが抗精神病薬ではないと言われる理由が分かりません。息子はオランザピン20mgを服用していましたが、15日間併用した後、コベンフィ単剤になりました。コベンフィ最大量を使っていますが、非常に優れた抗精神病薬です。最高の薬です。
- 私の息子は4か月服用しています。コベンフィ単剤です。コベンフィを飲み始める前は、かなり陽性症状が活発でした。飲み始めて5週間で、何か違うと感じ始めたそうです。すごく効いてると言っています。元の息子が戻ってきてくれて本当に嬉しいです。
- 私の夫は、コベンフィ服用開始から4か月になります。コベンフィの他には抗精神病薬は服用していません。過去にたくさんの薬を試しました。コベンフィによって、幻覚が現実でないと認識できるようになりました。幻覚はありますが、静かです。
コベンフィは単剤で効く場合と、他の薬と併用しなければいけない場合があるようです。
他の薬との併用でも、陰性症状や認知機能障害に対して効果はあるようです。ですので、単剤ではダメな場合、柔軟に考えて、既存薬との併用でも良いかもしれません。
まとめ
この動画でコベンフィについて見てきたことをまとめます。
- 陽性症状に対して、長期的に効果がある人も多いです。長期的効果については、大体問題ない薬だと思われます。
- 治療抵抗性の人の半数には効きそうです。
- 最初の何か月か効いて、その後効かなくなる人も中にはいます。
- そもそも最初から効かない人もいますが、それほど多いわけではないと思われます。
- 単剤で効く場合もありますが、既存薬との併用が必要な場合があります。併用であっても、陰性症状と認知機能障害への効果は十分あります。
コベンフィは陽性症状に対しては心配な所もありますが、他の点でかなり期待できる所もあります。
80%以上の人は、陽性症状に対してうまくいくようなので、だいたい大丈夫かもしれません。補助薬として使う方法もあるので、多くの人は問題ないのではないでしょうか。