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はじめに
皆さん、こんにちは。今回は、コベンフィの陰性症状への長期的な効果についてお伝えします。コベンフィは、2024年に米国で発売された革新的な抗精神病薬です。AI予測では、2030年日本発売です。
この動画では、米国のSNSでコベンフィを使ったと言っている人の書き込みを紹介します。
なかなか長期的に使っている人の感想は見つけにくかったのですが、3か月以上使っている人という事であれば、何人かいたので、その書き込みを中心に紹介します。
重要な事を早めに言ってしまいますと、コベンフィは、陰性症状に対して、今までの薬と違った特別な効果があるかもしれません。
陰性症状の中でも特に、感情鈍麻に対して効果があったと言っている人が多かったです。無感情状態だったのが、コベンフィ服用で感情が戻ると言っている人が目立ちました。
既存薬では、感情鈍麻に対してコベンフィほどの効果は得られにくいと思います。
コベンフィは、他の種類の陰性症状にも効果があります。陰性症状には、一般的に、5つのサブカテゴリーがあります。感情鈍麻、意欲の低下、思考の貧困、自閉(社会的引きこもり)、快感消失の5つです。
この動画では、これら5つに対するコベンフィの効果について、別々に、見ていきたいと思います。
その前に1つ断っておきます。SNSでは、陰性症状についての書き込みは、たくさんありました。
それらを、5つのサブカテゴリーのうちのどれか1つに振り分けましたが、2つか3つへ重なっている場合もあります。また、短い書き込みからは、どれなのか判断できない事もありました。
ですので、振り分けはかなり適当です。ご了承ください。
感情鈍麻
まず、コベンフィの感情鈍麻への効果を見ていきます。統合失調症の感情鈍麻では、感情の起伏が乏しくなり、喜怒哀楽の表情がなくなり、声のトーンも単調になる、という事が起こります。
米国のSNSでは、コベンフィの感情鈍麻への効果について、次のように言われています。
- 心が静かに感じられ、感情がより強くなった気がします。けれど、圧倒されるほどではありません。健康的な範囲の感情を体験できるようになりました。全体的に以前より「普通」に感じられるようになり、他人と共感できるようになった気がします。
- より多くの感情が感じられるようになりました。とても幸せです。
- 感覚が戻ってきたのは、私にとって大きな喜びです。また本を読めるようになりました。
一方で、うつ症状が出る人もいます。何人かの人はそれを、感情鈍麻の改善と結びつけています。次のように言われています。
- コベンフィは、私の感情の鈍化をいくらか治してくれたかもしれませんが、皮肉な事に、それが自分の気分の落ち込みをより意識させる結果となっています。以前感じていた感情麻痺状態と比べると、今は、孤独感がより鋭くなっています。
- それは、うちの息子がコベンフィを1か月服用した時に感じた事と全く同じです。認知機能が改善し、感情をより自覚/認識するようになり、抑うつになった事についても同じ事を言っていました。
- 私も、ちょうどあなたが説明したように、初期の頃に少し抑うつがあり、より鋭敏に感じたりしました。今はそれがなくなってよかったです。
個人的には、感情がないよりも、辛い感情でも持っていた方が、マシな気がします。うつ症状が出る人は、既存薬との併用などで何とかなる場合もあるようです。
それと、コベンフィ服用で声が変わると言っている人もいました。その点も、感情鈍麻と関係していると思っています。次のように言っている人がいます。
- 息子はコベンフィを喜んで服用しています。徐々に声も良くなり、話す時も声がより豊かになりました。
- 陰性症状は、大幅に改善しました。姉は、私の声が変わったと言っていて、無関心さも減ったと言っています。
統合失調症で抗精神病薬を服用している人の中で、話し方が、独特な感じになる人がいる気がします。
口がよく動いていなかったり、鼻が詰まった感じになる場合があると思います。そのあたりもコベンフィで改善するかもしれません。

コベンフィの感情鈍麻への効果は、個人的に、一番期待できるところだと思っています。既存薬とは違った特別な効果があると思います。
声が改善するという点にも期待したいです。うつ症状があるかもしれないですが、その点についてもよく考えていきたいです。
意欲低下
次に、コベンフィの意欲低下への効果を見ていきます。米国のSNSでは、次のように言われています。
- コベンフィを服用して、少し活動的になりました。エネルギーも増えました。
- コベンフィを飲み始めてからシャワーを浴びられるようになりました。
- 感覚を取り戻した今、もっと充実した人生を送りたいという思いが強くなっています。以前の薬を飲んでいた時は、ただただ座っているか、心のトラウマをずっと抱え込んでいました。でも、もうそんな事はなくて、本当に良かったです。

コベンフィは、意欲の低下も改善する場合がありそうです。統合失調症の人で、お風呂に入れなくなる人がいるようですが、コベンフィ服用で毎日入れるようになるかもしれません。活動的になって、いろいろな事をしたくなる人もいるかもしれません。
思考の貧困
次に、コベンフィの思考の貧困への効果について見ていきます。
思考の貧困では、言葉数が減り、質問への返答も1~2語で終わるなど、会話が続かなくなります。考えが浮かばないなど、頭の中が真っ白になったり、思考内容の乏しさが起こります。
また、抽象的な概念が理解できなかったり、逆に、思考の具体性がなくなるという事も起こります。
米国のSNSでは、コベンフィの思考の貧困への効果について、次のように言われています。
- 感覚がより鋭敏になり、例えば匂いからより多くの関連性を拾い上げられるようになりました。頭の中がより広々として柔軟になり、思考の貧困が改善したため、以前ほど退屈したり、圧迫感を感じたりしなくなりました。
- 息子は笑顔が増え、話す回数も増えました。息子は2年間、一言しか返答できない状態が続いていました。コベンフィはとてもよく効きました。
- 創造性を発揮し、自分を表現するのが楽になりました。

SNSでは、コベンフィの思考の貧困への効果についての書き込みは3つか4つしかなかったので、どれ位の人が実感するかは分かりません。ですが、期待はできると思います。
社会的引きこもり
次に、コベンフィの社会的引きこもり (自閉) への効果について見ていきます。社会的引きこもりでは、他者との関わりを避け、自室に閉じこもりがちになります。
米国のSNSでは、コベンフィの社会的引きこもりへの効果について、次のように言われています。
- 息子は長年、自分の寝室に閉じこもっていましたが、今では社交的になり、様々な新しいプロジェクトに取り組んでいます。つい先日も10kmのレースに出場し、完走しました。
- 息子は4か月コベンフィを服用しています。今では大学の授業を3つ受講し、地元の演劇で主役を演じています。友達も何人かできました。
- 娘はコベンフィを服用するようになってから、社交的になりました。オンラインと対面の授業を受け、笑ったり冗談を言ったり、微笑んだりするようになりました。

社会的引きこもりは、意欲の低下、感情鈍麻、陽性症状などにも左右されるそうです。コベンフィは、それらへの効果についても有望です。ですので、コベンフィの社会的引きこもりへの効果は、既存薬より大きいという事も期待できそうです。
快感消失
次に、コベンフィの快感消失への効果を見ていきます。快感消失では、以前楽しめていた事に興味や喜びを感じなくなったり、楽しい予感もなくなるといった事が起こります。
米国のSNSでは、コベンフィの快感消失への効果について、次のように言われています。
- コベンフィを服用し始めてまだ数か月ですが、まるで11年間の脳の昏睡状態から目覚めたような気分です。久しぶりに生きている事にワクワクしました。ついに本当に好きな事ができるようになったと感じたからです。私にとってそれは全てでした。
- 失われていた感情の深みを再び感じられるようになりました。音楽や芸術に心を動かされるようになり、人生の魔法が美しい形で戻ってきた感じがします。
- 花や木々を見て本当に久しぶりに、それらはとてもきれいで、見て楽しめるものに感じられます。
- 気分が明るく、前向きです。何年も感じていなかった幸福感があります。コベンフィのおかげで抑うつ症状がなくなりました。夫に対して、以前より愛情深く接する事ができるようになりました。笑ったり、冗談を言ったりする事ができるようになりました。

コベンフィは快感消失についてもとても期待できそうです。SNSでは、快感消失が改善したという書き込みは、特に多くありました。
陰性症状へ効かなかった人
コベンフィが陰性症状へ効かなかったと言っている人もいます。一応、その人たちの書き込みも紹介しておきます。次のように言われています。
- 夫の陰性症状に目立った改善は見られません。夫は少し改善していると主張していますが、私はあまり実感していません。
- 息子の陰性症状にはとても心配させられています。シャワーを浴びてもらうのに苦労しています。意欲の低下は本当に問題になっていて厄介です。
- 皆、コベンフィは陰性症状に効くと言っていますが、私はそうは思いません。
もちろん、抗精神病薬の効果には個人差があるので、陰性症状に対して、全員に効くわけではないと思います。ですが、効く人は結構多いのではないかと思います。
特に今、陰性症状が強く出ている人には効きやすいと言われています。タフツ大学の研究チームの調査でも、陰性症状の強い患者群で、最も明確な改善効果が見られています。

コベンフィが陰性症状に効かない人は、もちろんいると思います。けれど、少なくない人に効くと思われますし、一般的に陰性症状への効果について、高い期待がされています。特に今、陰性症状が強く出ている人には、高い改善効果がある可能性があります。
最後に
コベンフィは、感情鈍麻、意欲低下、思考の貧困、社会的引きこもり、快感消失へ効きそうです。ですが、全員がこの5つ全てに対して効くというわけではないと思います。
また、どの位多くの人に効くかはわかりません。
治験においては、陰性症状に対して多くの人に強く効いた時と、あまり効かなかった治験があり、統計的な結果は一貫していません。今後の治験結果をよく見ていきたいです。
ともあれ、今使われている抗精神病薬のほとんど全ては、ドーパミンをブロックまたは部分的にブロックして治療します。
コベンフィはドーパミンを直接ブロックしません。アセチルコリン系の脳活動を活性化させて治療します。
それによって、既存薬とはかなり違った飲み心地になると思います。特に、陰性症状への効果には大きな期待があります。