HYDE『A Drop of Colour』歌詞和訳&考察

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A Drop of Colour
https://www.youtube.com/watch?v=KSqYU-qGD2g

ずっと以前にHYDEのROENTGENというアルバムが好きだった。最近、そのアルバムに入っているこの曲(A Drop of Colour)をyoutubeで見つけて、英語詩が良いと思ったので、翻訳してみる。

Confusion rules this shifting age

混乱がこの移行期の時代を支配する

And uproar fills the town

街は騒然とし、

My thoughts of you are drowning in the noise

その騒ぎの中に、あなたについての想念は、溺れてしまう

How could you know? Why should you know me?

「このような思いをあなたが知ることができようか?そもそもそんな必要があるのか?」と。

You gently nourish my dry skin

あなたは私の乾いた皮膚をやさしく潤(うるお)す

A drop of colour saves me from  the fate I’m facing everyday

ひとしずくの色が、私が日々向かいつつある運命から、私を救い出す

A single bloom piercing the snowdrift

それは堆雪(たいせつ)を貫いて咲くひとひらの花のようだ

How softly, the springtime breezes sing

なんて優しく春のそよ風は歌うのか

How deeply, the distant moutains breathe

なんて深く彼方にある山々は呼吸するのか

There are so many things to show to you

あなたに見せたいものはたくさんある

Oh why does hate bring forth more hate?

なぜ憎しみは憎しみを生んでいくのか

A long abandoned fruit is hastening the process of decay

長い間放置された果実が、腐敗のプロセスを速める様(さま)をみるようだ

This country’s starved, it’s void of feeling

この国は飢えているかのよう、心をなくしているかのよう

How softly, the springtime breezes sing

なんて優しく春のそよ風は歌うのか

How deeply, the distant moutains breathe

なんて深く彼方にある山々は呼吸するのか

There are so many things to show to you

あなたに見せたいものはたくさんある

※(繰り返し)

One of these days

いつの日にか

歌詞解釈

HYDEの詩では、「Driver’s High」で特攻隊が特攻へ赴(おもむ)く時の心境を描いたり、「ガラス玉」で入水自殺を描いたりしている。

一つの提案として、「A Drop of Colour」の場合について解釈する。この詩は、革命、それもフランス革命の革命騒ぎの中にいる、高貴な貴族の心境について描いているように思う。

この貴族は、没落滅亡に直面している。そんな中、あなた(a drop of colour)によってもたらされたこの世の「色」や美に耽(ふけ)り、頽廃(たいはい)しているようにも思う。

歌詞の量が少なく、手掛かりが少ないので、はっきりそうとも言えないが、一つ一つの単語をつきあわせてみて、このような解釈してみても矛盾は起きないだろう。

まず、歌詞について見てみると、Confusion(混乱)やuproar(騒ぎ)は、「革命の騒ぎ」を表していると思う。

また、2番の This country’s starved(この国は飢えている) で This country (この国)とわざわざ言っている。people are starved (人々は飢えている)でもなく、everyone’s starved(みな飢えている)などとも言っていない。This country は具体的にフランスと、自分としてはとらえたい。

this shifting age(この移行期)はもちろん、封建社会から市民の時代への移行を表していると思う。

貴族という点については、動画の当時のヴィジュアルからしても、高貴で貴族的な、ヴィジュアルや世界観になっているのではないか。

それと記憶が定かではないが、「ROENTGEN」は、かなり上から目線の世界観でつくったというのを、本人が言っていたような気がする。フランスの貴族という設定もありそうに思う。

そんな革命騒ぎの中、多くの貴族たちの特権は奪われ、絶望的な状況にある者もいる。彼も没落滅亡していく運命(The fate I’m facing everyday)にあるのに、あえて、あなた(a drop of colour)がもたらしたこの世の色や美に耽っている。

絶望的な状況にある程、そのコントラストとして、その「色」は鮮やかさを増す。頽廃的なこの人物は、その魅力に没入しているように思える。

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